本日のライブイベントが始まった。
最初の出演は、地元の女の子バンドだった。
オレたちの出番は次。楽屋で3人揃って、最後の打ち合わせをしたりしている。
「ハヤト。ここんとこ間違えないでね。きっかけ、ハヤトからだから」
「うん。気を付けるよ、千晶ちゃん。あとは走らないように、だよね?」
「そうそう。抑えめに頼むよ〜、特攻隊長どの」
オレはくすりと笑って、玉城に向かって親指を立ててOKの合図を送る。
「ハヤト、大丈夫? 緊張してない?」
「ん。わりと平気みたい。オレって開き直るほうだからね」
「それは心強いなあ。僕はがっちがちだからね〜、いつも」
「え〜、ウソばっかり。玉城くんが緊張してる顔なんて見たことないよ」
「あ、それ心外だな、千晶ちゃん。どうせ僕は腹話術の人形みたいな顔してますよ」
「あはは。そんな意味じゃないってば。ごめんごめん」
こんなふたりの会話を聞いてると、緊張してる暇なんてないかも。助かるね。
「あのう──」
オレたちの会話を聞いていたやつがひとり。オレがつとめて気にしないようにしていた楽屋の片隅から出てきたのはピンクのモヒカン──暗黒一家のタカシだった。
「タカシ。どうかした?」
タカシとはピアノ教室での幼友達だったという玉城がそう返す。
「えっと、あの。特攻隊長」
「ん? オレ?」
「……はい。あの、さっきの総帥のこと。あれ、何でもないですんで」
真実、済まなそうな表情でタカシは言う。
「とにかく本番前にスミマセン……」
「そっか。じゃあオレ、気にするのやめとくわ」
いつもの敵味方ってのは、今日のオレは度外視だ。
だって、今日はタカシとは同じステージに立つ仲間……って言ったらおかしいけど、少なくとも『同志』であることには変わりないから。
「あのさ。暗黒の1年くん」
「あ、はい? 何でしょう?」
千晶ちゃんが問いかけるのに、かしこまった顔をタカシはしてた。
「あんた大将に遠慮しすぎなんじゃない? 普段はいいけどさ。今日みたいなときって、どっちかって言ったら大将は脇役じゃないの。それなのにあんたが大将の尻拭いしてどうすんのよ。大きくなんなさいよ」
千晶ちゃんが言うと、タカシは小さく肩を落としたんだ。
「千晶ちゃん。そんなにタカシを責めちゃいけないな。タカシだって本番前だよ?」
「あ──そうだよね、玉城くん。ごめん、言い過ぎた」
「いえ……」
「でも、千晶ちゃんが言うのも一理ある。タカシがコウちゃんを無条件に慕っているのはわかるけど。でもさ、もっと自己主張してもいいときもあるのかもね」
タカシは黙ってうつむいたままだった。
そんな様子を見ながら、オレは思っている。
タカシと同じようにリーダーを慕う1年生のノブオは、タカシよりも恵まれているのかなって今まで感じていたんだけど、実際はどっちも変わりなく可愛がられているのかも。
さっきのコウヘイの剣幕ときたら、すごかったから。
それってのは可愛い後輩を思ってのことなんだろうから。
「まあ、いいじゃん。お互い部下思いのリーダーを持つと苦労することもあるってことで納得だ。オレは」
オレが肩をぽんと叩いて言ってやったら、タカシはなんでか目を潤ませていた。
こいつも案外苦労してるのかもね。
さて、本番は目前だ。
オレは出番前にもう一度、鏡の中のオレを見直した。
衣装は着慣れた特攻服。千晶ちゃんには笑われたけど、これがオレの闘いに挑む正装だから着ないわけにはいかないんだ。
テーマ : パチスロ - ジャンル : ギャンブル
ご無沙汰してます
いよいよ開演ですね!
前売り買えなかったんですが、ノブオぶっ飛ばして入場します(笑
しかし!こんな時にまでコウちゃんたら…
己が手の届かないと所での活動が心配なのでしょうか。
タカシも苦労しますね〜(笑
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鳥インフルには効かないけど・・・・・
>>単savaさま
いいですよ、単savaさま。ノブオは打たれ強いから
何したって大丈夫ですからww
コウちゃんも悪気ないんだろうと思いますがね〜。
タカシもあれでなかなか苦労してるかも。
そう思うと不憫ですね。
※ご指摘どうもありがとうございました o(_ _*)o
さっそく修正しておきました!!!
なんかしっくり来ないなあ、とは思ってたんですよね。
ほんとに助かりました。
またお気づきの点ございましたら御指導ください。
どうぞよろしくおねがいします!!
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