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矜持対決新春編 1-1


 それにしても正月っていうのはなんて平和なんだろう。
 いつもより寝坊したり、いつもよりだらだらしたりして過ごすことを差して『寝正月』なんていう素晴らしい呼び方まで用意されているんだから。
 そんなわけで、オレはいわゆる寝正月を満喫しているわけだ。
 とは言え、そろそろリュウジあたりが襲撃かけて来そうな気はするけど。
 そんな予感がはずれた試しはないんだけど。

 部屋で寝転がって、のんびりと小さい画面のテレビを見てる。
 今年はお笑いタレントが生中継する番組がけっこう多いな。
 へえ、元旦過ぎても神社には大勢人が集まってるんだ──なんて考えてたとこで部屋の扉が急に開く。
 「オウ、ハヤト!!」
 「あ──びっくりした。リュウジか」
 「なんだよ、びっくりしたってのは。あ~あ、だらしねえなあ。ほら、菓子こぼしてるぜ」
 「ああ、そりゃ失礼。今日は単車じゃないのか? 音もなく現れたからちょっとびっくりしただけだよ」
 「ん? ああ、今日は自転車だぜ。これからハヤトを誘って自転車でカッ飛ぼうかと思ってな」
 笑って言いながら、リュウジは手にしている単車のそれよりはずいぶんちいさい鍵をオレの目の前に出したんだ。

 「え、自転車で? それは珍しいな」
 「だろう? そんな寝てばっかりじゃ体がなまるって。ほら、行こうぜ!!」
 「う~ん。自転車か。そういやしばらく乗ってないなあ……」
 ちょこっと不安なオレ。実は小さいころから自転車を覚えるチャンスがなかったオレは、去年の秋に特訓の末、ようやく乗れるようになったばかりなんだ。
 「大丈夫だって!!! 一度覚えりゃそう簡単に忘れるもんじゃねえから、自転車は」
 「そうか。なら──うん。いいよ。どこ行くんだ?」
 「さて、どこにするか?」
 リュウジはとくに行き先なんて考えていないらしい。考える顔をしながら、オレの横に並んで座って、なんとなくテレビの画面を見はじめた。

 「ほう。初詣か」
 テレビの中継は、まだ神社の境内の模様。
 そんなに気合い入れて見てたわけじゃないから実際どこの神社だかわからないけど、大きな社殿のあるところ。
 どこかで見たことのある風景な気がした。案外近いとこなのかもしれない。
 鬼浜町の近くには、神社仏閣で有名が観光地があるから。
 「うん。リュウジは行った?」
 「そういやまだだな」
 「オレもだ。大晦日の除夜の鐘で満足しきってたよ」
 「わはは。除夜の鐘は寺だろ? 初詣は神社じゃねえかよ」
 「……うん。知ってたけどさ」
 「よし、そしたら神社行くか!! 国道しばらく行ったらあるだろ? 大きい鳥居の神社」
 「あるね。ってか、神社だったらもっと近くにあるじゃん」
 「だから、ちっとは遠くへ行こうぜ!! どうせハヤトは運動不足だろ?」
 「まあ──そうとも言えるけど」
 こうなったらリュウジはてこでも動かない。
 オレは観念して、出掛ける支度にとりかかることにした。

 髪をセットするからと、リュウジを部屋に残して洗面所へ行った。
 そしたら直後にリュウジの大声が、家中に響き渡ったんだ。
 「ハヤト、大変だ!!! ちょっと戻ってこいや!!!」
 ──なんだなんだ? 一体どうしたんだろ?


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