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矜持対決新春編 2-1

 
 偶然にも初詣に行った先で、テレビ取材を受けてたマキ姉さんが爆弾発言を放ったその翌日のこと。
 おそらくどこからか、それは暗黒水産の佐藤先生──マキ姉さんの実兄で、赤ジャージの若い頃からの因縁ある人物──の耳に入ることは必至だろうと予測が立つわけで。
 とにかく一度、みんなで赤ジャージのところへ行ってみようとリュウジが招集をかけた。
 
 一旦、本日は正月休業中のリュウジんとこの店に集合したオレたち。
 前もってすこし話そうと、店の中で向かい合う。
 「ダイゴ、昨日のテレビは見たか?」
 「ああ。見るとはなしに見ていたらな。驚いた」
 「ノブオは?」
 「オレは、たまたま見てた母ちゃんが気付いて、呼ばれて見たんスよ。いや、ほんとにびっくりっスよね」
 「そうか。みんな見てたんだ。なら話が早いね」
 「そうだな。つーか、あれ見たら正直、佐藤先生はどうすると思う?」
 リュウジはオレたちにこう投げかけた。
 
 「えっと……ものすごく怒るんじゃないっスかね」
 「うん。オレもそう思うよ、ノブオ」
 「とは言ったものの、あれはマキ姉さんが言ったことだろう? 先生がそう言ったのならまだしも」
 「ああ、そうか」
 オレたちの中では比較的落ち着いて、ダイゴは言った。
 「だが──やはりいい気持ちはせんだろうな。決着がついておらんのだし」
 「だろう? ダイゴ。俺が言いたいのもそれだ」
 リュウジが頷いて同意する。

 「ダイゴ、実際のとこ赤ジャージの練習の成果はどんなもんだ? 仮に今すぐ勝負しても何とかなるもんなのか?」
 「ふむ……。以前よりは格段に闘えるはずだが、どうだろうな。マキ姉さんもあと少しと言っていたが」
 「そうなんだ。じゃあほんとはもう少し経ってからのほうがよかったのか」
 「理想はそうなんじゃないっスか、ハヤトさん。けど、ねえ。状況が状況だから──」
 「よし。とにかく赤ジャージんとこ行ってみようや!! 家にいるかどうかわかんねえけど」
 「うん。ここでこうしてても埒が空かないからね」
 「もしかして学校の道場にいるかもしれないっスよ? 覗いてったほうがいいかも」
 「ああ、その線はあるかもしれんな。または土手を走っている可能性も」
 「そしたら考えられる範囲でいくつかあたってみるか」
 そうリュウジが宣言したのにオレたちが同意したときだった。

 「おい、いるのか? 貴様等」
 店の正面の扉が外から開けられて──現れた顔。
 電気が奥半分しかついていない店内、しかも入り口からの逆光で見るその表情は、とてつもなく不穏なものに見えた。
 背後に控えるスキンヘッド。こちらはまったく表情が窺えない。
 「コウヘイ……か?」
 「ふん。お揃いで何をしてやがる?」
 「何だって関係ねえだろ!!! お前こそ突然こんなとこまで、何の用で来たんだ」
 リュウジの問いに、コウヘイは薄く笑った。
 「ほんの新年の挨拶だ」


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