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真夏の精神修行 6

 時折現れてはオレたちの行く手を阻む──それが暗黒一家なのだ。
 今夜の対峙も突然かつ偶然のようで、実は必然なのかもしれなかった。

 オレたちと暗黒一家は、一定の距離を保ちながら人気の消えた公園の中へと居場所を移した。

 「お前らも花火、やるか?」
 顔の右半分だけ笑顔を作ったリュウジがコウヘイに言う。
 「貴様の冗談なぞ聴きたくもないわ!!!」
 と、コウヘイはいきなり手持ちの木刀をビシッと地面に叩きつけた。

 「おい、鬼浜寺の」
 リュウジから視線をはずしたコウヘイは、ひと呼吸を置いてからダイゴを見据えた。
 「貴様、うちの舎弟にくだらねえこと吹き込みやがったな」
 見れば、ダイゴに昼間お灸を据えられたタカシが、ハンゾウに伴われてコウヘイの一歩後ろで震え上がっている。

 「くだらない、とは?」
 「とぼけるんじゃねえ! 俺は迷信だとかそういう得体の知れねえもんが大嫌いなんだ、ゴラァ!!! やっちまえ、ゴンタよ!!!」
 「フンガー!!!」
 
 「おい、お前ら急に何を仕掛けようってんだ!!! 筋を通せや!!!」
 リュウジが声を張るが、縄を解き放たれた猛獣のごとき形相のゴンタを止めることはできなかった。
 オレもノブオも、一瞬の出来事に目を奪われてしまう。

 ゴンタは、巨躯にものをいわせて真っ正面からダイゴに突っかかっていった。
 言葉にならない喚きをまき散らし、やにわにダイゴを捉えようと必死で突き進む。
 「フンガー!!!」
 「おお──!!!」
 身構える暇も与えられなかったダイゴは、当然のごとく序盤は不利だ。
 一度ゴンタの体当たりを食らい、バランスを失いかけた。

 「ああ、ダイゴ──」
 「危ないっス!!!」
 見ていて、思わず握った拳に力が入る。

 が、体勢を立て直したダイゴは強かった。
 がっぷり組もうと仕掛けるゴンタをかわしざま、敵の背後に回り込んだ。
 ダイゴも巨漢なのに、集中したときの動きは軽やかで俊敏で──一瞬の隙をついて、身を低めてゴンタの足に強烈な蹴りを見舞った。
 「──ガーッ!!」
 予期せぬ痛みに怯んだゴンタを今度は正面から捉え、横面を大きな拳で殴打した!!!
 「ドッセーイ!」
 「グ……ホッ……」
 一撃のもとにゴンタは倒れ伏した。勝負あり、だ。

 「押忍」
 倒れたゴンタに礼をして、ダイゴはオレたちを振り返った。
 「ダイゴ──!」
 「やった~~~!!!」
 「よっしゃ、ダイゴご苦労」
 「ウス」
 額の汗を大きな拳で拭うダイゴは、大して息も乱さぬままでいる。鍛え方が並大抵ではないんだと改めて思い知らされた。

 「そんなわけで、俺たちは行くぜ?」
 労うようにダイゴの肩をぽんぽんと叩きながら、リュウジがコウヘイに言った。
 「まったく、いきなり喧嘩売られて値切らずに買ってやったんだからありがたく思えや」
 「──待て、貴様ら!」
 リュウジのせりふに激昂したように、一層凄味を増したコウヘイがまたも遮る。

 「ふん。この上まだ恥晒そうってのか? え?」
 リュウジは眉を吊り上げる。
 「総帥、もう──」
 「うるせえ、ハンゾウは黙ってろ!! このまま引き下がったんじゃ夢見が悪いじゃねえか」
 公園の水銀灯に浮かぶコウヘイの顔は、不気味に青白かった。
 
 「仕方ねえ。今度は俺が相手だ。かかって来い、鬼浜寺の!!」
 「おい、コウヘイ、何をそこまでむきになっているんだ?」
 リュウジが問うのへ反応も示さず、コウヘイはひたすらダイゴを睨め付けている。

 と思うやいなや手にしていた木刀を投げ捨て、コウヘイは素手でダイゴに組み付いた!!

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コメント

こんばんわぁw

ちょっと出かけてる間にいっぱいUPされてて
今一気によんでみました^^

夜のお墓なんてこわいですねえぇ;;
わたしはノブオばりにびびると思いますw

でもわらってしまったのが、
ノブオとハヤトが手を握っていたとこですw
おちゃめなハヤトがだいすきぃ~w

おかえりなさいませ(^^)

>Tohkoさま
おかえりなさい!!! 

わたしも夜のお墓なんてムリです。絶対ムリです!!!

>でもわらってしまったのが、
>ノブオとハヤトが手を握っていたとこですw
わはは、笑っていただけて幸いです。
おかしな構図ですよね(^^;)
ハヤト、暴走してます……。



まさか・・・

ハヤトはそっちの気が・・・・
いや・・・唯一のモテキャラなんだからそんなことないですよね・・・><

まさか!!!

だはははは!!! 断じてそんなことないですってば(^^;)
「暴走」発言が誤解を招きました? ごめんなさ~い(>_<)

でも、ハヤトは思っていたより暴走キャラでした(「そういう」意味ではなくって)。
自分で勝手に動き回ってくれるので助かります。しかも、印象の違う方向へと……。
思うに、あんまりクールじゃないですな、彼。


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