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鬼工七不思議 5-1



 体育の授業に遅刻した罰だったはずの外周一周を、課されたオレたちが終えたのは5時間目終了のチャイムが鳴ったときだった。
 というより、話し込んでいたもんだからチャイムが鳴るまで授業中だってことを完全に忘れていたっていうのが正解。
 いけね、なんて言いながら、リュウジと千晶ちゃんと3人で急いで戻ったら――校庭の真ん中には、竹刀を持った赤ジャージがどっしり構えて立っていた。

 「ほう。お前たち、いい度胸しているな。感心だ」
 「わはは!!! そうだろ? さすがだよな、俺たち!!!」
 「……リュウジ。俺は呆れて何も言えんよ。だがそれではほかの良識ある生徒たちに示しがつかん。よって明日、3人に道場の掃除を申し渡す」
 「ええっ!!! 先生、何も言えないって言ったじゃん?」 
 「何――? 文句あるのか? ハヤト」
 「え、いや別に――いてっ!!!」
 嗚呼、言葉尻をとっただけだったのに。赤ジャージの怒りの矛先は最終的にオレに向けられて、竹刀で軽く尻をはたかれた……。けっこう痛いな。
 
 「あ~あ、ハヤトってば。きっとお尻、赤くなったね」
 「わはは。それはちょうどいいだろ、千晶ちゃん。ハヤトはなあ、蒙古斑があるらしいからな!!!」
 「ちょ、リュウジ……。そんなのないってば」
 「いいから、もうお前たち、早く教室に戻るんだ。6時間目が始まるだろう?」
 呆れ顔を保ったままの赤ジャージに追い立てられて、オレたちは校舎へと引き上げることになった。最後に赤ジャージは重ねてこう言った。
 「お前たち。明日の放課後は道場に集合だからな。忘れるなよ」
 ……なんだよ、それは。

 「なんてことがあってな。明日の放課後は、謎解きできそうにねえんだよ。オレとハヤトは」
 放課後。例によって教室まで迎えにきたダイゴとノブオに、リュウジはさっきのことを説明した。
 「そうなんっスか。それは残念っスね」
 「押忍。では今日のうちに、もうひとつくらいやっつけておくか」
 「だね、ダイゴ。だけどさ、この4つめって、一体どうやったら調査できるんだろ?」
 
 『鬼工七不思議』のうち、オレたちの次なる調査対象はこれだった。
 『4)恋愛:告白は雨の木曜日、早朝、音楽室が吉と言い伝わる』
 オレたちは揃って、リュウジの手書きによる、七不思議を書き写したメモに目を落としていた。
 
 「そういやノブオ。お前、なんか聞いたことあるような気がするって言ってなかったか? 雨の木曜日」
 「ああ、うろ覚えっスけどね、兄貴。誰だったかな、クラスの奴かな。雨の木曜日はいいことあるんだって言ってたような……」
 「では、それがこの七不思議と関連あるかどうかもわからんのだな」
 「そうっスね、ダイゴさん。もしかしたら中学の頃だったかもしれないし」
 「あ、そしたらノブオ。試してみたら? もしかしたらいいことあるかもよ?」
 なんて言ったら、ノブオが顔を真っ赤にしてオレに抵抗してきた。
 
 「あわわ……って、そんな無責任なこと言うんっスか? ハヤトさんは!!!」
 「ん? 何をそんな勢いで慌ててるんだ? ノブオ。いいじゃねえか。当たって砕けてみたら。なあ、ハヤト? ダイゴ」
 「い、いや、兄貴までそんな……ご、ごめんなさい。オレ、まだそんな!!!」
 「わはははは!!! おかしな奴だぜ、ノブオ」
 ノブオの慌てぶりがおかしくて。
 ってことは、ノブオは少なくとも試してみてもいいような心当たりのある相手がいるらしいってことで。
 ……まさかリュウジじゃないよな。あはは。

 「あ!!! まだいた!!! よかった」
 「オウ、千晶ちゃん。どうかしたか?」
 いつの間にかオレたち4人だけが残っていた教室に、千晶ちゃんが戻ってきた。
 「あのね、ちょっと思い出したことがあって。七不思議に関連あるかも、ってことを」


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