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麗しき白薔薇の素顔 8-1

 
 
 「へ~。そんなことがあったの」
 白鳥先生の実習日程が半分過ぎた週明けの日。
 リュウジとオレは連日のように白鳥先生を引っ張って、あおいさんの花屋を訪れるようになっていた。昨日は日曜だったんだけど、日課の花屋参上を果たした。
 それを千晶ちゃんが単車で商店街を通りかかったときにで見かけたんだそうで、朝に顔を合わせるやいなや、質問が飛んできたんだ。
 
 「なるほどね。それであんなに白鳥先生を苦手にしてたっぽいリュウジと連帯感が生まれたのか」
 リュウジの説明を聞いて、千晶ちゃんは納得したように頷いてた。
 「ああ見えて、純粋なとこあるんだよな、白鳥先生って」
 「ふうん。でも意外だよね。お姉さんたちに囲まれても、いつもクールな振る舞いをしてるのにね。恋する人の前では違うのか」
 「うん、そうだね。何て言うんだろ。好きな人の前だと『演技』の自分ではいられない、っていう感じ?」
 オレが言うと、千晶ちゃんはほんのり笑った。
 「そっか、わかった。だから白鳥先生となかよくなれたんだ、リュウジ。素のままの白鳥先生の姿を見られてたのがよかったんだね、多分」
 「うん……? 俺、よくわかんねえけどな」
 「あはは、いいんじゃない? リュウジは。難しく考えることないよ」
 「そうそう。ハヤトの言うとおり。あんたは思ったように行動すればいいのよ」
 「オウ!!! 俺にはそれしかできねえからな、千晶ちゃん」
 いつでも本気の漢には演技なんか必要ないんだな、なんて。不器用なところが頼もしいね、うちの総隊長どの。
 
 「それじゃ、あたしも応援しちゃおっかな~」
 千晶ちゃんが顎にひとさし指を当てて言ったところで朝のチャイムが鳴った。
 廊下に近づいてくる赤ジャージと白鳥先生の気配。
 続いて教室の前の扉から入ってきた白鳥先生は、『演技』ヴァージョンの顔をしてた。

 その日の放課後のこと。今日も白鳥先生の仕事終わりを待って鬼浜町商店街に行こうとしたリュウジとオレはとんだ足止めを食うことになってしまった。
 「では指示された者はここへ残るように。以上、今日はここまで」
 帰りのホームルームの最後に、赤ジャージが手持ちのメモに記された名前を呼んでから教室をあとにする。
 そのリストにはリュウジとオレの名前が入っていた。
 「ちぇ、追試かよ。面倒だぜ」
 「そうか、あの日は試験だったんだっけ」
 以前、オレが学校をサボった日にあった英語の小テストの追試が行われるらしい。
 テストを受けていなかったオレ、そして成績が芳しくなかったんだろうリュウジも居残り確定。

 「あ~あ、あんたたちふたりとも、何やってんだか」
 新たなる白鳥先生の応援者・千晶ちゃんは肩をすくめてこう言った。
 「せっかくあたし、すっごいやる気なのにな」
 「あはは、悪いね、千晶ちゃん」
 「本当だぜ、ハヤト。そもそもあの日、ハヤトがちゃんと試験受けてたら俺だって追試になんてならねえで済んだのによ」
 「……リュウジ、それってどういう意味?」
 「え。わはははは!!! 深く考えんなや、ハヤト!!!」
 リュウジ、オレの答案を盗み見する気だったのかな……。
 「とにかく、千晶ちゃん。俺らは追試が終わったら急いで追いかけるからな。だから白鳥先生をつかまえて、先にあおい姉ちゃんの花屋へ行ってくれるか?」
 「うん、わかった。そうするね、リュウジ」
 「頼むよ、千晶ちゃん。白鳥先生も心強いと思うから。まだひとりじゃ行けなさそうだしね」
 「OK、ハヤト。任せて」
 そして千晶ちゃんを教室から送り出して、リュウジとオレは追試に臨んだ。
 簡単な英単語のテストだったんだけど――隣の席からリュウジの視線を確かに感じた。



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【鬼浜魂疾走編 登場人物紹介】

☆ハヤト:このおはなしの語り手
鬼浜爆走愚連隊・特攻隊長
単車勝負が得意 実家はバイク店「魔速商会」
一般評=クールなモテキャラ リュウジ評=とぼけた奴 趣味は昼寝

☆リュウジ
鬼浜爆走愚連隊・初代総隊長
喧嘩も単車も最強 実家はラーメン店「昇龍軒」
人情派で人望篤い 女子にめっぽう弱い 実は寂しがり屋の一面も

☆ダイゴ
鬼浜爆走愚連隊・親衛隊長
喧嘩勝負が得意 実家は鬼浜寺
寡黙で頼りになる存在 柔道の使い手 精神世界にも精通

☆ノブオ
鬼浜爆走愚連隊・若手
喧嘩も単車も修行中
総隊長リュウジを誰よりも慕う 打たれ強さは比類なし

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★コウヘイ:暗黒一家・初代総帥
★ハンゾウ:暗黒一家・特攻隊長
★ゴンタ :暗黒一家・親衛隊長
★タカシ :暗黒一家・若手

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◇千晶ちゃん
ハヤトとリュウジの同級生
本当の性別は男子ながらも、見た目も心も乙女な鬼工のアイドル
コウヘイは千晶ちゃんを女子と信じ続けており、恋している模様

 《千晶ちゃん初登場》
  → 本編/叢中に咲く一点の紅い花 ←
  → 承前/アイドルの放課後 ←
 《ハヤトが千晶ちゃんをサポートをする件》
  → 本編/歌と和弦の日々 ←
  → 承前/不器用な特攻隊長 ←
 《コウヘイが千晶ちゃんを想う件》
  → 本編/贈り物を心より ←
  → 承前/特別な日ではなく ←

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コメント

どもども!こんにちは☆

( ゚д゚)ンマッ!
リュ、リュウジがカンニング?!
いけない子ですねっ!!
リュウジって、本能で動いてる男ですから。
英語とか、ややこしい教科は苦手なんでしょうかね。^^;

……ハヤトは、リュウジより成績が良いのかしら。

>鬼ムチコさま

ども~(*^ー^)ノ
お返事遅くなってすみませんでしたo(_ _*)o

>リュ、リュウジがカンニング?!
だはははは。
え~と……見なかったことにしてやってくださいf(^ー^;

まあ、リュウジは。
そのへんのテクニックは天下無(自粛)
ええ。本能的にw

ハヤトは――うん。おそらく成績悪くはないような。
ああ、でも。
漢字の書き取りはリュウジのがデキる子ですな。たぶん。
おそらく難しい漢字だけは知ってるもんw

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