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商店街で君と握手!! 3-2



「おはようございま~っス!! 今日もがんばりま~す」
 そんなとき、店の裏口から挨拶の声が聞こえてきた。ノブオだな、これは。
「オウ、ノブオ」
「今日も元気だね、ノブオは」
「兄貴、チューっス!! おや、ハヤトさんもいたんっスね。日課の昼寝はいいんっスか?」
「……言うね、ここんちの店員も」
 上目遣いにリュウジを見ると、まあまあ、と笑ってる。
 夏休み前に臨時の手伝いとして昇龍軒のアルバイト店員となったノブオは、結局今でもそれを続けている。よく働くみたいだから店としても有り難いんだそうだ。
「で、どうかしたんっスか?」
「オウ、ちょっとな。ハヤト、さっきまでのとこ、ノブオに話してもいいか?」
「うん。リュウジがそれでよければね」
「俺はいいと思うぜ、ハヤトの案は」
 リュウジに力強くそう言われると、なんだかオレも誇らしいな。
 そしてリュウジはノブオに、オレの提案したもろもろを話した。ところどころオレも補足したりしながら聞いて。

 対するノブオの意見は概ね好意的だった。
「それイイっスよ、ハヤトさん!! へええ、ハヤトさん、意外と考えてるんっスね。オレ感動したっスよ、ホントに」
「意外と、ってね、ノブオ。ほんとにここんちの店員は……」
「にゃはははは。まあまあ、細かいことは気にしないでくださいっスよ~」
「わはははは!!! まあまあ、大目に見てやれや、ハヤト」
 ……ふたりしてコレだ。まあいいけどさ。
「そしたらとにかく、そっちに方向転換な!!! 俺はトシ兄に配役変更の連絡して、それから白鳥くんに電話……は、あおい姉ちゃんに番号聞いてからだな。それと、亜由姉にも連絡入れねぇとまずいのか。それはハヤトに頼んだほうが具体的に説明できるかもな」
「OK、じゃあ亜由姉さんにはオレが連絡しとく。っていうか、リュウジ。オレの案で経費とか余分にかかりそうだったら、言ってくれれば考えるし」
「そんなの気にすんなや、ハヤト!!! 今夜の集まりで報告して、どうにかすっから」
 いつもに増して声を大にして言うリュウジは、やっぱり頼もしいね、うん。
「あ、そしたら兄貴。オレはあとで大工の棟梁さんちに行ってきますよ」
「うん? 棟梁んとこか? ノブオ」
 大工の棟梁っていうのは、昇龍軒のお得意様だったはず。そこんちのお孫さんがノブオに懐いてるんだった。確か。
「ええ、兄貴。当日、棟梁に仮設舞台を組んでもらうんっスよね? プランが変わったら舞台組みのサイズとかも変更あるんじゃないっスか? 無いにしても一応、棟梁さんには言っておいたほうがいいかな、ってオレ思ったっス」
「それはそうだな。お前、気が利くようになったじゃねぇか、ノブオ」
「えへへへへ。兄貴、あざ~っス!!」
 なんだかオレが勝手なこと言い出して面倒にさせちゃったかな、なんて思ったけれども、リュウジもノブオもノってくれているし。
 あとは周囲をどれだけ納得させて、どれだけいい舞台が創れるか――なんて、柄にもなく真剣になっているオレが我ながらちょっとおもしろい。

 昇龍軒を後にしたオレは、鬼浜寺に向かった。
 オレの中で勝手に役柄を割り振られているダイゴを説得するためだ。
 珍しくも徒歩どころか、気がせいていたらしくて半ば走って行ったオレである。
 ダイゴは、麦茶を片手にオレの話に耳を傾けてくれた。その目はちょっと笑ってた。
「ほう。なるほど。そのような企画なのだな」
「うん。理解してもらえた? ダイゴ」
「押忍。充分理解できた。ハヤトが額に汗してまで俺のところに来た理由も、な」
「え――あはははは。そうだね。オレ、何かわかんないけど焦ってたかも」
「ハヤトはよほどその企画に熱心な様子だな」
「ああ。我ながらすでに必死かも。どうしたもんだろうね」
「ならば俺は何をしたらよいのだろう? 舞台に単車で登場という訳にはいかんだろうから、せめてそれらしく自転車にでも装飾を施してみればよいか?」




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コメント

お邪魔しました(^^)

こんにちは。(*^_^*)
今日は家で仕事しています。
娘を寝かせながら見させていただいています。
またゆっくり寄らせていただきます。
ブログ応援してます(^_^)/
それでは。失礼します。

ご無沙汰です(・∀・)ノ
現在、何とか踏ん張ってます(笑)

昇龍軒の店員もとい、ノブオは個性的おちゃめな人と解釈しておkですか?ww(何か違w
何やら、随分と本格的に進んでますね~^^
過去に出てきた人達も出るようで…楽しみですw(*´∀`*)

>★KEEP BLUE★さま

はじめまして。
ご来訪およびコメント、ありがとうございます。

娘さんがいらしゃるのですね~。
いい子にしてらっしゃるでしょうか。

今作がお仕事の息抜きになるとうれしいです。
ぜひともまたいらしてください。
お待ちしております。

>鬼ムチコさま

どもです!!
踏ん張って……うんうん。いいことです☆
わたしもある意味踏ん張ってます。
リアルにネットカフェに避難中。えへへ。

>昇龍軒の店員もとい、ノブオは個性的おちゃめな人と解釈しておkですか?ww(何か違w
もちろんおkです。だはは。
っていうか、ノブオは本格的に店員になってしまった模様ですなw
勝手な設定だけどやけに自然と板についてきた気がします。



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