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商店街で君と握手!! 4-2



 怪人役のダイゴとオレが乗って登場することになっているマシン――自転車は、結局こだわりのあるダイゴが装飾のほとんどを請け負ってくれると言った。さすがに頼もしい。
 気温が上がってきたのを潮にいったんダイゴの部屋に上げてもらって、そこからオレたちの舞台衣装についてすこし話して、ダイゴの母上に昼食を振る舞ってもらい――そのあとオレは昼寝の体勢に入った……らしい。というか、意識がそこで途切れていた。
 昼飯のあとは昼寝、なんていう夏休みの生活サイクルのせいじゃない。うん、絶対。
 だってオレ、昨夜はリアルに徹夜だったし――なんていうのはどうでもよくて。
「ひとまずハヤトのマシンも飾ってみたが、仕上がりを見てもらえるか?」
 ダイゴに揺すり起こされたのは、約束の頃合い直前のことだった。
 
 ダイゴが装飾してくれたオレのマシンを見て、ダイゴに讃辞を述べて――やっぱり電飾はどうなんだろう、とは思ったけど――ちょうどそのとき、リュウジとノブオが到着した。
「チュ~っス!!」
「オウ、すげえな、その自転車。さすがダイゴだな!!! ってか、ハヤト、お前ここに来てまで昼寝か? 日課に忠実だな」
「え……なんでわかる?」
「わはは、ほっぺたに畳の跡がついてるぜ」
「うはは、ほんとっス~。ハヤトさん、よだれの跡にも気をつけてくださいっス」
「……親切にどうもね、ノブオ」
「まあまあ、リュウジもノブオも。ハヤトは昨夜は徹夜したそうなので」
 ダイゴが出してくれた助け船に、リュウジもノブオもびっくりしてる。……そうだ、今朝も似たような表情を見たよ、出がけにね。
「何? どうかしたのか? 悩み事とかあるのか、ハヤト?」
「おなかでもいたかったんっスか?」
「宿題をやっていたのだそうだぞ、リュウジから出されたやつのようだ」
 ダイゴの二度目の救命ボートに、オレは思った。チームメイトって素晴らしいな、って。

 鬼浜寺の広い部屋――みんなで押しかけたときに使わせてもらうところに落ち着くと、オレは持ってきていた『宿題』を『先生』に提出することにした。
 『宿題』=ヒーローショーの台本原案、『先生』=リュウジ、だ。
「なるだけリュウジが話してくれてた元の案を崩さないようには心掛けたつもりだけど」
 あり合わせのレポート用紙に書き付けた、大まかな展開と細切れの台詞を入れた原稿。 それを難しい顔でめくるリュウジの反応を待つ。なんだか緊張するな。
「おかしいところがあったら言って。そしたら書き直すから」
「いや、これでいいだろ。テンポも良さそうだしな」
 最後のページまで到達したリュウジが顔を上げたところで目があった。
「そうかな? それでいけそう?」
「オウ、ばっちりじゃねえか。徹夜の甲斐があったぜ、ハヤト!!!」
「リュウジがそう言ってくれるなら、じゃあ、それでいいのかな。ほっとしたよ」
 レポート用紙はリュウジの手からダイゴへ渡る。ノブオも手元をのぞき込んでいた。どちらも所々頷きながら、くすくす笑いながら読んでくれているみたいだ。
「そしたら、これは俺が預かってっていいのか?」
「うん。コピーとってあるから大丈夫」
「トシ兄と白鳥くんにもコピー送っとくわ。ってか、今夜はゆっくり寝ろな、ハヤト」
「いや――でも、せっかくだから今夜はみんなで走りに行きたい気分だけどな、オレ」
 リュウジは、わはは、と笑って寄越した。

 それからリュウジとノブオが持ってきた、ヒーロー用の舞台衣装を見せてもらった。
 ベースは白い市販品のコスプレ用スーツで、飾りのある色違いのマントが付属していた。
 マントはリュウジが赤、ノブオがピンク、俊也さんのは銀色で白鳥先生のが白だった。
「この飾りは、ですね。兄貴が縫いつけたんっスよ、ハヤトさん。すごいっスよね~」
「色調のバランスとか、考えたかったんだけどな。でも、みんな自分の衣装の色は譲れねぇって言うから、まあいいか、ってことになって」
 ――なんてリュウジが言ってた。譲れない気持ちはなんとなくわかるかも。

 一旦解散して夜に再度集合して走りに行こう、ってことになったので、リュウジの単車のリアに乗せてもらって帰宅した。装飾された自転車に乗るのはかなり勇気が要るから。
「ただいま、親父。残念ながら雨は降らなかったね。レインコートいらなかったよ」
「おや、息子殿のご帰還か。というか自転車はどうした? まさか廃車にでも?」
「ちょっと理由ありで――ってか、オレの自転車テクってそんなに信用ないのか……」



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コメント

ハヤトって、単車の腕はピカイチなのに自転車は…(´∀`;)
単車も自転車も、同じような気がするんですけどね^^;

準備も着々と進んで、どうなるか楽しみですね!
ハプニングが起こらなきゃいいんですが(笑)

って、ハヤト…
頬に畳の跡がつくって…どんな寝かたしてたんでしょうか(´∀`)

>鬼ムチコさま

どもです!!

>ハヤトって、単車の腕はピカイチなのに自転車は…(´∀`;)
ウチのハヤトってば、自転車に乗れるようになったのは最近みたいでしてwww
ずっと前になりますが、その模様をレポした記事あります。だはは。

>頬に畳の跡がつくって…どんな寝かたしてたんでしょうか(´∀`)
ほっぺには畳の跡ですが――畳にはおそらく、よだれの跡がwwwww
なんちて。

……ネットカフェにいるんですけど。
自分のPCじゃないから顔文字すら打てない。ぅぅぅ。


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