目次

過去の記事をまとめて表示できるようにしてみました。 【 】がついている項目をクリックすると、それぞれのタイトルの記事を一括でお読みいただけます。 【 】内の数字が若い順に古い記事となっております。 【 】内の冒頭数字が同じものはそれぞれ対になるおはなしです。

これまでのおはなし

全タイトルを表示

御来訪感謝

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

商店街で君と握手!! 8-2



 しばらく後に、オレたちは6人して商店街へ向かった。
 町を通り過ぎる空気には、そろそろ晩夏の気配が混ざり始めているようだ。それでもまだまだ夏を惜しむかのように太陽はがんばってる。
 海の方角には入道雲。だけど頭上の雲はすこしだけ薄くなってきているように見えた。
「で、どうよ? 白鳥氏。あおい様とは、ここんとこ」
「ああ、俊也氏。私は、まあ――それなりに」
「うはは。リュウジ、今の聞いたか? 白鳥氏、えらいはにかみようだよな」
「って、トシ兄。あんまり攻撃すんなや。そのへんは大人のあれこれってのがあるんじゃねえのか? なあ、白鳥くん?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、リュウジ君。大人の――などと、君が言うのか……っ!!」
「うん? なんかおかしいか?」
 リュウジは至って涼しい顔でそれを言ってのけたんだけど、白鳥先生はやけに慌ててる。
 ……おそらくリュウジは単に年齢的に大人の白鳥先生とあおいさんとの関係がそれなりにいい感じなんだろうと言いたかっただけなんだろうけど。それにしては言葉が足りないというか、誤解を招くと言うか。それへの自覚がないリュウジがアレと言うべきか。
 なんだかんだ、オレたちは一切それへはフォローする術もなく、といったところ。
 
 オレが思うにリュウジのあまり深く考えない物言いが、年齢的に『大人』な人たちにどう取られたのかは置いておくとして――いや、置いておくべき異変が訪れた。
 鬼浜町商店街の入り口付近、昇龍軒の前までたどり着いたオレたち一行を待ちかまえていたのは、周囲の喧騒であった。
 商店街のメインの通りは、いつもの賑わいに輪をかけて騒々しいな、という感じ。
 遠目にもテンションの違う空気を放っている商店街の一角には、あからさまに人だかりができていた。
「うん? なんだ? どうかしたのか?」
 つと立ち止まり、それを見やってリュウジがいぶかしそうに言った。
「何だろうね。騒がしい感じだ」
「押忍。いつもの雰囲気とは違うようだな」
 なんて短くオレたちは言葉を交わし合う。
「あれってば、俺んちの方角かも? なんかあったんか?」
「もしかしたらあおいさんの店が――?」
 俊也さんと白鳥先生が顔を見合わせて、頷きあってから喧騒へ向けて駆けだした。
 それについてノブオも走りだす。
「兄貴、オレちょっと見てくるっス。偵察は任せてください!!」
「って、おい、ノブオ、ちょっと待てって!!! 俺も行くぜ!!!」
 さらに続くリュウジを追って、ダイゴもオレも――結局全員で走ってる。

 人だかりのそば近くまで辿り着いたオレたちだけど、思ったよりも人垣は厚くてその中心で何が起きているのかを即座に察知することはできなかった。
 足止めを喰ったオレたちの前へ、逆に人垣の内側から出てきたちいさい姿が現れた。
「あ、リュウジ!!」
「今の、見てた? すごかったよね~」
 口々に言う彼らは、昨日も一昨日もここで会った小学生の2人組だった。
「うん……? いや、俺らは今来たとこなんだけどな」
「あ~、それじゃ見のがしちゃったんだね。ざんねん」
「今ね。すごかったんだよ!! だ~、って!!! うわ~、って。ね?」
「うん。ほんとにすごかったんだ。めちゃめちゃかっこよかったんだよ!!」
「――悪いけど、全然わかんねえぞ? ちょっと落ち着けや、な?」
 興奮してる男の子ふたりの肩に手を置いて、リュウジが訊き返した。
「よし。深呼吸してみるがよい。そうすれば落ち着くはずゆえ」
 なんでダイゴが言うのにつられて、彼ら大きく息をついてから続きを話してくれた。
「あのね。きのうも、おとといも見た怪人ってね、怪人じゃなかったんだ!!」
「そうなんだよ、リュウジ。ぼくら、悪いこと言っちゃったみたい。怪人じゃなくってあの人こそヒーローだったんだね。ぼく、あやまったほうがいいのかな?」

 そして男の子たちの指さす方向を見たオレたちの目に入ってきたのは、喧騒の中心で立ち上がって、ぬっとその魁偉たる姿をさらす暗黒一家親衛隊長その人だった。




<< 商店街で君と握手!! 9-1 | ホーム | 商店街で君と握手!! 8-1 >>


コメント

いいい、一体ゴンタは何をやらかしてっ…?!(落ち着けw
ああでも、ゴンタが商店街にいるってことは俊也さんに会いに来たってことでおkですかね(´∀`)

しっかし…
ゴンタのパワーは凄まじいから、一般の人は耐えれるんでしょうか(´・ω・`)

>鬼ムチコさま

どもです~!!

>いいい、一体ゴンタは何をやらかしてっ…?!(落ち着けw
やらかしてwww
ええと、そのあたりは追々に……。

>ゴンタのパワーは凄まじいから、一般の人は耐えれるんでしょうか
あああ、なるほど!!!
そういう意味ではもしかしたらやらかしちゃってるかもしれませんf(^ー^;

……うむ。我ながら心配ではある。
なんちてw

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。