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鬼浜戦隊ショウテンジャー 2-2



 客席が大いに盛り上がっている。なんかうれしい――なんて浸ってる場合じゃないんだ。
「何者だ? そんな仰々しいポーズをとって」
「まさかと思うが、我々の邪魔をしようとでも?」
 オレとダイゴがヒーローたちに向かって放つ台詞。
「邪魔ってーか、ブルーのお前!! 尾ひれ持って振り回すなよ。新鮮な魚が泣くだろうが」
 俊也さんがオレの目前に立ちはだかった。
「グリーンの君もだ。花は振り回すものではなく、胸に抱くように愛でるもの」
 ダイゴの前に白鳥先生が立ちふさがる。
「おい、怪人ども!!! 俺らに喧嘩売ろうってのか?」
 ときどきリアルに聞くのと似たようなリュウジの台詞を承けて、オレが返す番。
「別に喧嘩なんかしないさ。ただオレたちがこの商店街をいただく、ってだけ」
「押忍。俺たちはここが気に入ったのでな」
「気に入ったからって、お前らみたいな狼藉を許せるわけはねえぜ!!!」
「そうだよね、みんな~!!」
 と、ノブオが客席に向かって煽りを入れる。

 ここで客席が沸いてくれないと展開上困るんだけど、どうやら想定通りに加熱してきたたので一安心。
「ゆるさないぞ、怪人め~!!」
「ノブオ兄ちゃん、やっつけちゃえ!!」
「白いお兄さん、がんばって。おねがいっ」
 罵声を浴びて喜ぶ自分がいるなんて……いや、そういう話じゃないか。
 大勢の味方を得たリュウジが客席を向いた。
「みんな!!! 俺たちを応援してくれるよな?」
 異を唱える口なんて、あるわけがなかった。子供って素直だ。
 
 舞台上ではヒーローと怪人の闘いが繰り広げられる。
「さーて、行くか」
 オレに向かって、俊也さんが懐から武器を取り出した。白鳥先生はダイゴに相対するポジション。
 オレとダイゴは背中合わせに位置をとり、その攻撃に備えるといった具合だ。
「説明しよう。フィッシュシルバーの武器は魚の鱗を材料にした銀鱗手裏剣であーる。これが当たると、呪いがかかって三日三晩魚の匂いがとれないのだ!!」
 舞台の隅で客席を向いて、説明を加えるのがノブオの役目。
 その口上を聞きながらオレは手裏剣――ダンボール製でアルミ箔を貼ってある――を右に左に避けている。
「説明しよう。フラワーホワイトの武器は吹き矢であーる。バラの棘でできた矢がささった者は、フラワーホワイトに恋しちゃうのだ!!」
 あれ? そんな設定、台本にあったっけ? ノブオのアドリブか?
 これを聞いた客席のお姉さんが妙に盛り上がってるから、まあいいか。
 左右からの攻撃をどうにか避けようとするダイゴとオレ。いかにも追い込まれている、っていうのをアピールする情けない感じ。
 そこを狙うのがリュウジ、といった寸法だ。

「すきあり!!! うォりゃぁぁぁぁぁ!!!」
 防戦一方に追い込まれているダイゴとオレに向かって、リュウジは拳を向けた。
「さらに説明しよう。ショウリュウレッドに武器はいらない。鍛え抜かれた鋼のような拳が炸裂すれば、怪人なんて一発で倒せるはずなんだ!!」
 リュウジの拳はゆっくりとオレに向かってくる。それを避けつつ、手裏剣をかいくぐりつつ。ヒーローたちはなるべく当てないようにと気を配ってくれてる。多分大変だと思う。
 やられそうになるオレの前に、ダイゴが回ってくる。
 そして大きな両手でリュウジの拳を受け止めた。
 もちろん力加減はされていたはずだけど、近くで聞いたらそれなりにいい音がした。
 それに気を取られていたら、白鳥先生の吹き矢がオレのゴーグルに命中したようだ。
 ……まさか。さっきのノブオの説明、冗談だよな。ある意味呪いをかけられた気分。
 止めた拳を逆に跳ね返して、ダイゴはリュウジに向かい合う。
 オレは吹き矢を奪おうと白鳥先生に突撃して、落ちていた手裏剣を拾って逆に俊也さんのほうへと投げ返す。
 客席には、それなりに本気に見えているだろうか。というか少なくともオレはかなり本気だ。息が上がってきてる。



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コメント

俊也さんと白鳥先生の武器、かなりユニークですね!
三晩魚の匂いが取れないとか、矢に刺さると恋しちゃうとか!

って、ハヤト当たっとるがな∑(゜д゜;)


やっぱり、リュウジに武器は似合わない!
リュウジの唸る拳が素敵っ!ww(*´∀`*)
でも、リュウジって熱くなりすぎると、手加減がきかなくなるような気がしますね^^;

>鬼ムチコさま

ども~(*^ー^)ノ

>三晩魚の匂いが取れないとか、矢に刺さると恋しちゃうとか!
どっちも迷惑すぎますよね。だはは。
でも当たったとこで命に別状はないあたりを正義の味方的に演出……いや、どうだろうw

>やっぱり、リュウジに武器は似合わない!
ですよね!!! ですよね~(´∀`)
でも使い慣れた拳ってのが、それなりに曲者っていうか。
うっかり炸裂させちゃいそうですね、リュウジw

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