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鬼浜戦隊ショウテンジャー 3-1



 鬼浜戦隊ショウテンジャー・ヒーローショーは、現在「起承転結」でいう「転」の部分である。それをさらに展開させるきっかけまで到達した。
 ヒーロー4人に取り囲まれた怪人は絶体絶命。
「カイジンブルー。このままでは拙い。圧倒的に不利のようだ」
「ああ、言えてる。そしたら仲間を呼ぼう」
 ダイゴに返して、オレは舞台の一番前まで進んで客席に向かって声を出す。
「よし、今だ。軍団集合!!」
 オレの呼びかけに応えるのは、客席に仕込んであった怪人の仲間ども。
 黒の揃いのジャージを着て、黒の目出し帽を被った仲間の正体は鬼工野球部チームだ。
「ウィ~~~ッス」
「ウィ~~~ッス」
「ウィ~~~ッス」

 口々に言いつつ彼らが立ち上がった瞬間、舞台上から見てたらそこかしこで軽い混乱が起きてた。びっくりしたのか赤ちゃんの泣き声が聞こえた。悪いことしちゃったかな……。
「うわあああ!!! なんかでた~!!」
「ウィ~~~ッス」
「なにこれ、怪人?」
「ウィ~~~ッス」
「うわーん、こわいよぅ……」
 軍団の黒ずくめの姿は、想像してたよりも子供たちに恐れられているみたいだ。

 本当だったら少し彼らに客席を動き回ってもらうはずだったけど、それは切り上げて次の展開へ持ち込もう――こっそりとリュウジに提案しようと思って振り返ったら、目があった瞬間にリュウジが頷いた。言うまでもなくわかってくれたんだ。
 オレの横にリュウジが並んだ。
「みんな!!! 鬼浜町商店街の平和のために力を貸してくれ!!!」
 リュウジの隣に立ち位置を変えたノブオは、舞台に上がるときに持っていた岡持を携えている。
 蓋を持ち上げると、中からカラフルなスポンジボールがたくさん転がった。
「みんな。怪人軍団にはコレがきくからね!! これで怪人を退治しよう!!」
 転がったボールを次々と客席に投げ込むノブオ。
 それを受け取った子供は、それ、とばかりに怪人軍団を攻撃しはじめた。

 さらにセットの脇に隠してあった4つの岡持が俊也さんと白鳥先生の手で運び込まれる。昇龍軒のだけでは足りなくて蕎麦屋さんからも借りてきたんだそうだ。
 ふたりはそのまま岡持を手に、客席へ降りていった。適当なところで蓋を開けて、子供たちにボールを配る。
 ボールを手にした子供たちは、嬉々として攻撃――ヒーローのお手伝いに加わってた。
 舞台に残ったオレはノブオと、ダイゴはリュウジと互いに取っ組み合うポーズをとりながら客席の動向を見守った。

 見下ろす客席は、まるでボールプールか、遊園地のゲームコーナーにあるような「鬼なかせ」ゲームのような感じになっている。にぎやかで楽しげだ。
 子供たちははしゃいでおり、俊也さんは「もっとやれ~」とはやし立てており、白鳥先生からボールを受け取ったお姉さんはそれを投げずにバッグにしまいこんでいる。
 怪人軍団は相変わらず「ウィ~~~ッス」を言いながら動き回っている。とくに決まり事をお願いしたわけではないけれど、派手にやられた体裁で泣き真似をしてくれる団員がいたり、直接向かってくる子供に「高い高い」してやる団員がいたり。
 また中身が野球部だから習性なのか、スポンジボールをキャッチしたらごく自然な動作で別の団員へ投げてるのもいた。
「そろそろだね」
 オレはピンマイクを手で覆って、リュウジたちにしか聞こえないように小さく言った。
 みんなが頷いたのを確認して、オレからも頷き返す。さあ、決着だ。




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コメント

確かに、突然黒ずくめの人達が出てきたらビックリものです(´∀`;)
彼らはシ○ッカーですねww分かりますww

さて…次はいよいよ決着ですね!
一体どうなるか、凄く楽しみです
わくわくww

>鬼ムチコさま

ども~(*^ー^)ノ

>彼らはシ○ッカーですねww分かりますww
そうですそうですw
迫るんです。おっかないでしょ。だはは。
……やはり黒の衣装はアレだったかなw

おかげさまでショーは決着いたしました(`・ω・´)ゞ
彼ららしくできてたかしら?

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